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建設業界に人を増やしたいなら根本的に改善しておく必要がある大事な問題。それはトイレ!

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トイレ問題について

最近、建物の新築工事の時に先に浄化槽を入れて仮使用の届出をすることで水洗トイレを使う現場が出てきました。
どこの現場でもというわけでなく一定規模のゼネコンでだけのようですが、実際に使用までのハードルは高く設置される例は少ないようです。

ある現場では浄化槽の仮使用ができるようになり3つだけ簡易の水洗トイレが設置されました。そのうち2つは数名の女性の為だけの専用トイレにされ、残り1つだけを数十人の男性で使用することになりました。しかし旧トイレを使用する人は0に等しくほとんどの人が仮設の水洗トイレを使用するような状況です。

【補足】
建設現場における仮設トイレの事例集 リンク先 国土交通省
国土交通省も上記のような案内を出していますが、水洗ではないので実際にはどうしても匂いが出てしまうこととコストが高い為に実際に使われる例も少ないようです。

 

浄化槽の仮使用の利点と欠点

浄化槽仮使用は施主の持ち物になる浄化槽を使うことになるのですが、施主も浄化槽を使われるという欠点だけでなく利点もあります。

欠点としては
ポンプ、ブロアが稼働するので寿命が短くなる。
というのが最大の欠点ですが、それについては仮使用終了後に新品にしてもらえば問題はありませんし元請けもそれぐらいの費用であれば問題なく負担すると重います。
今後どのみち交換することを考えればポンプとブロア一式の新品を事前に納入してもらって、1回分の交換費用を施主に払えば施主側にはメリットしかないはずです。
そしてもうひとつのメリットですが、浄化槽は使い始めたばかりの頃は微生物が繁殖しておらず汚水の浄化能力も低いので汲み取りトイレのような悪臭が浄化槽周辺に立ち込めます。

これは使用開始から最低3ヶ月以上その状態が続きます。最初は微生物が十分な量存在しないのが原因です。一定期間経過して微生物が十分な量まで育つと浄化槽が規定の性能を発揮するので良質な水が排出されます。
その為、浄化槽使用開始から初めて行われる7条検査は使用開始から4ヶ月~8ヶ月の間に行われます。それ以前に検査を行ってしまうと当然ながら既定の水質をクリアできません。
しかし工事中に事前使用することで、施主の引き渡し時には浄化槽の中では十分な量の微生物が繁殖しており浄化槽上でも悪臭はほとんどしなくなっています。

まとめ

建設業の人手不足には厳しい労働環境、厳しい先輩、横暴な元請けなど様々な理由が存在しますが、実はトイレ問題など働くうえで身近な環境も影響しています。

特に女性が入ってきても工事現場に長期放置されているような仮設トイレしかなければすぐに退職するでしょうし、ほとんどの人が使いません。このトイレ問題については仮設できる移動式の浄化槽など一部の法律を変更することで解禁するべきだと思います。
そろそろ建設現場のトイレ環境について根本的な改善を考える時期だと思います。

【労働環境に関する過去記事】
建設業の長時間労働問題。特に施工管理の残業の多さは大問題。人手不足の最大の原因なのに全く改善されない。

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