最初に
以前求人広告で、「明日からあなたも現場監督!」というものを見ました。その時は建設業界に入ってなかったのでその危険性に気づきませんでしたが、この業界に入ってその危険性に気づいたのでそのことについて書いていきます。
現場代理人とは
工事現場におけるすべての責任を負っている人です。一般的には所長とか現場監督と言われるような人のことを指します。法律では現場代理人になる為の資格に規定がない為、特別な資格がなくてもなることが可能です。基本的には工事の元請け会社との直接雇用が三ヶ月以上あれば現場代理人になることができます。
建設業の資格がなくても現場代理人になり施工管理ができてしまうのが今回の恐ろしい問題です。
現場代理人の業務
工事現場の工程管理
安全管理
原価管理
品質管理
施工計画や図面の作成
人材管理、人材補充
下請け業者との打合せ
設計事務所との打合せ
発注者との打合せ
役所との打合せ
書類作成
現場での各種対応
その他雑用
これだけの業務をこなす必要があるのが現場代理人です。
施工管理で新人教育でなぜ放置が起きるのか?
理由は簡単で人がいないからです。人手不足でみんな長時間の残業が日常的になってしまい、新人や他人のことをかまう余裕がない。最低限のことだけを教えるか、退職者や前任者の残した資料だけを見て考えろというところさえあります。
5人いた工事部門の社員のうち4人が1年以内の転職者というような会社では、誰にも教わることもできずに独学、もしくは適当に想像で業務を進めるようなことをしていたという恐ろしい話を聞いたこともあります。
施工管理の退職率の高さ
これは単純にブラックな職種だからです。
【関連の過去記事】
施工管理の退職者が多い理由。ブラック職種の典型だから
上記の記事を読んでいただければ分かりますが、施工管理の職というのは長時間労働、残業代なしというのが当たり前になっているからです。残業時間に関しては100時間超えというのも珍しくありません。働き方改革?週休二日?なにそれ?という前時代的な働き方を求められる職種です。
その為、求人の多さに飛び込んだもののその過酷さについていけずに体を壊して業界から離れる人も多いというのが現実です。
募集が多いというのは人がそれだけ辞めて業界から去り、人手不足になっているという状態です。
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