配管工を目指す前の前職であるパチンコ店管理職時代を振り返る。
最初に
新しい職場でのネタを蓄積中なので配管工を目指す前、前職であるパチンコ店管理職を退職の理由と仕事を振り返ってみます。
大学を卒業してすぐにパチンコ業界へ入ったのが20年ぐらい前。その頃はパチンコ業界の景気は良く、また大学卒はほとんどいなかったので出世もできるチャンスかもしれないと思って飛び込みました。
そのころのパチンコ業界は超絶ブラックで店舗の管理職になると
早番の場合
8:00出勤
16:00~中抜け休憩
22:00店戻り
3:00退店
睡眠時間もプライベートなんかもロクロクありませんでした。
という拘束時間も長い超絶ブラック勤務体制でした。実際に同期は10人いましたが毎年3人ずつ退職して4年目には私一人しか残っていませんでした。
色々と苦労はしましたが計算どおり2年目で幹部社員に3年目で本部社員へ昇格しました。そのかわり最初の3年は上記のように毎日20時間近い勤務をこなす地獄の日々でしたが….実際に中抜け休憩となっていますがほとんど中抜け休憩に行った記憶はほとんどないです。
大きな計算間違いとしては勤務体系と給料体系です。給料を一般企業に合わせたこともあり全体的に低い、そして一般企業に悪いところだけ合わせて昇給を組み込んでないので勤続年数が長くなってもほとんど給料も上がらず最初の給料は同世代の中では高かったはずが5年ぐらいで逆転してしまいました。そんな中どんどんとパチンコ業界の業績は悪化してコロナでトドメを刺されるんじゃないかというぐらい弱体化しました。
そうなると従業員の給料を下げるところになるんですが、またそのやり方がエグイ!
下げる対象は35歳前後からですがその中でもは好き嫌いで決めます。そして総支給で30万(手取り24万)あったとしても18万(手取り13万ぐらい?)まで下げるというエゲツなさ。
12万円のダウンなんて聞いたこともありません。基本給だけでも8万下げているので違法のはずなんですが系列の警備会社や掃除の会社に転籍ということで違法にはならないそうです。そして転籍なのでやる気になれば有休も消すことができます。私の場合は転籍に納得がいかないので退職をしました。強制的に転籍にされ有休こそ消されませんでしたが有休は転籍先での消化ということで恐ろしく少ない額の給料しか支払われず、もしも貯金のない独身男性ならその時点で人生が詰んでいたと思います。
辞めたからこそ会社名は明らかにはしませんが、
社長は客数が一番大事。なにがなんでも客数が目標や前年を超えなければ
意味がないという人でした。
私が思うのは
じゃあ低貸だけにすればいいんじゃないですか?売上も粗利も1/4ですけど…
経営できますか?経費は1/4にはなりませんよ!同じ過ちをして潰れたパチンコ店があんなにあるのに何も学ばないんですか?
そんななかで数字偽装上等野郎が登場します!
売上、利益、アウトなどはホールコンで集計なので誤魔化せませんが、客数は目でみて数えるのである程度誤魔化せます。数字を大きく誤魔化すとバレるので数パーセント誤魔化す奴が多かったと思います。しかしバレなきゃ官軍、限度を知らない馬鹿野郎店長がでてきました。
前年対比で売上げ60% 粗利90% 全カテゴリアウト60% 客数101%
なんてふざけた営業報告をするんですよ。
パチンコ業界に携わる人ならこれがどれだけ異常なのか?むしろこんな数字を信じるの?
ありえない数字だろ馬鹿じゃないという数字です。
よくやったよくやったどの店も客数が昨年対比100%を切ってる中でこの店だけが客数が前年を超えている。表彰が必要なぐらいだ!
え!本気で言ってるんですか?数字みてますか?
本部社員は、気づかないふりをしながら
100%を超えたのは本部も一丸になって店と一緒に協力したからです!
とアピールする始末….
そんなことをすればみんな努力するのが馬鹿らしくなって営業努力なんてしないでずよね~事実、県内での売上げや客数などの落ち込みはナンバーワンのレベルになってきました。
客数偽装のお店ですが売上げが落ち続けていて利益もまともに確保できない状態になってきた頃、発覚を恐れた本部と粉飾の限界を感じた店長の意向もあり人事異動が行われました。
その人事異動に私も巻き込まれて件の店に行くことになったんですが本当にひどい。
ホールコンの履歴や資料から調べると本当は300名のはずが600名になってる日などが続々ある。当然、客数が偽装なので売上げもアウトも600名いるような数字になっていない。
さすがにこれは酷すぎると思い本部などにも報告を入れたが
- 店のやったことだから本部は知らない。
- 社長も数字がおかしいから知ってるはず!そんなことを今更報告できない。
- 社長の息子は把握しているから表ざたにするなら覚悟した方がいい
正直、馬鹿らしすぎて今さら過去のことを蒸し返しても意味がなさそうなのと、社内政治に付き合うのも嫌気がさしていたので数字で白黒つけてやろうとキレたのを覚えている。
苦労はしたが、地域でのプラス事項もあり
売上げ130% 粗利108% アウト110% 客数90%まで盛り返した。さすがに200%ぐらい粉飾されていた客数だったので昨年対比越えはできなかったが、それでも業界の低迷の中だと常識外れの数字だったと思う。しかし社長は
「いくら売上げやアウトが前年を越しても、客数が超えていないからダメなんですよ。それが分かっていないからあなたはずっとその役職どまりなんですよ。社歴が長いだけというのを自覚してください」
と少しキレ気味に言われたのを覚えている。
ああそうですか…本当に数字を見ない振りをしているじゃなくて分かっていなかったんですね。こんな経営者の為に頑張った自分が大馬鹿だったよ。辞めてやろうかと思いましたがこのままこの会社の終わりを見届けてやろう。
そして業績を上げる為に残業していた時間も自分の為に使おう。副業のブログ、資格取得、仕事を優先してできなかった親孝行。今は亡き父母に詫びよう。
そう思っていた矢先に、会社の終焉を見る前に生活ができないレベルの給料引き下げで退職することになりました。
その時に私が思ったのは会社に頼らない技術やスキル。いざとなれば自分の能力だけでせいかつできる力をみにつけようと考えました。
それがブログと配管工の二刀流です
余談ですが

「数字を上げる奴が出世するんじゃない。俺を楽しませた奴が出世するのだ。数字を上げた?ふーんなんか意味あんの?」
おそらく数年内に銀行管理になり倒産すると思うので倒産したらパチンコホールのグループ名も伏字ではなく公表する予定です。
だってこんなこと言って本気で考えてたら潰れないはずがないです。
数字をしっかり見ればすぐに分かりますが、銀行がお金を貸したなら無能集団か賄賂や不正を疑われるレベルです。
パチンコ業界はもう終わりを迎えるでしょう。
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