最初に
どこの現場でも作業員名簿を提出していると思いますが、ある現場の３次業者で１人が日本人、2人がベトナム系の計3人というところがありました。
そこの作業エリアでは日本語が全く聞こえていなくて外国の言葉ばかりで外国の現場で作業をしているような不思議な雰囲気でした。しかし事件はこの現場で発生しました。
浄化槽の上での作業中
穴を掘って浄化槽を入れた直後は、親綱を張って浄化槽の上で作業をすることになります。浄化槽自体は地中に入っているので地上から考えると高さはありませんが浄化槽の周りは３メートル近く掘られているのと、底はコンクリート基礎があるので落下すれば重大事故につながります。その為、親綱を張りそれに安全帯をつけて作業を行うので落下しそうになっても親綱が助けてくれるという仕組みなのですが…
事件は突然起きました！浄化槽上で蓋をはめている作業中に突然安全帯が後ろに引っ張られバランスを崩しました。引っ張る力は少なかったかもしれませんが、予想していないありえないことなので本当にもう少しで落ちるところでした。
何が起きたのかと慌てて周りをみると先ほどのベトナム人が私のつけている親綱を取り外して他のところにつけようと引っ張っています。おそらく自分の作業に邪魔なので外して移動しようとしたのでしょうが、その先には安全帯を取り付けた私がいます。
当然ながらピンと張ったまま親綱を移動しようとすれば運が悪ければ私は落下して大怪我をしてしまうでしょう。
「引っ張るな戻せ～。」
と叫びましたが、言葉が分からないのかニコニコしながらそのまま更に親綱を付けられそうなところに向かって無理矢理引っ張っていきます。とっさに安全帯を外しましたが、そのままだと落下してもおかしくありませんでした。
労災の時 全国労働基準監督署の所在案内
事件後の報告
さすがにありえないだろうとその業者の30歳前後の職長のところに文句を言いに行きましたが、
文句はやらかした奴に言ってくれ。俺はあいつの上司じゃないから知らん
という感じでした。しかし当然ながら当事者は日本語が全く分かりません。
職長会議で言うことになったんですが、その業者は職長会議も欠席してさっさと作業終了して撤収していた為に、その後は分かりません。
外国人に対して偏見はありませんが、せめて最低限のルールや言葉が分からないなら現場には出さないで欲しいと本当に思います。
一歩間違えれば死ぬところでしたよ！！
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